この記事では、名詞節の”If”を会話や文章で上手に使うための大切なポイントをギュギュっと丁寧にお伝えします!
副詞節のIf(もし~なら)とは使い方が全然違うのでぜひチェックしてみてくださいね😉
- “If”を名詞節として使う場合の訳し方
- “If”を名詞節として使う場合の基本ルール
- 副詞節の”If”との使い方の違い
“If”を名詞節として使うときの訳し方は「~かどうか」
“If”を名詞節として使う場合、「~かどうか」と訳します。
「もし~なら」という意味で”if”を覚えている人が多いと思いますが、名詞節で使う場合は違う意味になりますので要チェックです。
例文を見ていきましょう。
I don’t know if he will come to school.
私は、彼が学校に来るかわからない。
(彼が学校に来るかどうか)
I wonder if I turned off the light in my room.
部屋の明かりを消してきたかな…。
(「部屋の明かりを消してきたかどうか」がわからない…)
He is not sure if he can go to Japan.
彼は日本に行くことができるのかわからない。
(日本に行くことができるかどうか)
どの文をみても「~かどうか」という意味合いで使われているのがわかります。
「~かどうか」と訳せる”If”が文中に出てきたら、名詞節だな、と考えてOKです。
次は、”If”を名詞節として使う場合の詳しいルールを説明します。
実は名詞節の”If”って結構使い方に制限があるので注意が必要なんです。
使い方のルールを知っていると”If”の他の用法と見分けるのが楽になるので早速見ていきましょう★
“If”を名詞節として使うときの重要ルール
“If”を使って名詞節を作るときまず知っておきたい大切なルールは次の2つです。
- 役割は目的語がメイン(たまに主語もある)
- 主語になる場合は形式主語を使う
それぞれのルールについて、例文を使って詳しく解説していきますね!
“If”を名詞節で使うときのルール①:主に目的語として使う(たまに主語もある)
“If”を名詞節として使う場合、その役割は基本的に目的語です。
補語として”名詞節のif”を使うことはできません。
補語として「~かどうか」という表現をしたい場合は”Whether“を使います。
例文を紹介するので、名詞節のifがどの場面で使えるか具体的に見ていきましょう👀
名詞節の”If”として使える文
名詞節の”If”として使えない文
図で示した例文を見ると、”If”以下が文の中で果たしている役割が違うことがわかります。
もう少し詳しくIfとWhetherの違いが知りたければ以下の記事をご覧ください^^
「“If”を名詞節として使う場合は目的語!」
まずはこれを合言葉にしましょう。
そうすることで文を作るときに正しく”If”を使えるようになります。
「目的語、補語って何?」と思ったら、下の記事から詳しい説明がチェックできます♬
“If”の名詞節は基本目的語といいましたが、見出しの通り、主語になることもあるにはあります。
“If”の文を主語にするためには少し特殊な形を作る必要があります。
次の項目で説明していきますね^^
“If”を名詞節で使うときのルール②:主語にする場合は形式主語を使う
“If”の名詞節を主語として使いたい場合、形式主語を使います。
意味を持たない”It”を主語として文頭に持ってくることで、本当の主語である”If”以下を文の途中に持ってくることができます。
この、意味を持たない”It”のことを形式主語といいます。
例文を見てみましょう。
It doesn’t matter if he is rich.
If he is rich doesn’t matter.
“If”の名詞節を文頭に持ってくることはできないので、文頭に”If”を発見したらすぐに副詞節だと判断できます。
副詞節の場合は「もし~なら」と訳せばOKです。
文を作る際は、名詞節の”If”を文頭に持ってこないように注意してくださいね^^
名詞節の”If”を作るときの基本的なルールが分かったら、最後に副詞節の”If”との違いを見ていきましょう。
違いを見ることでよりクリアに名詞節の”If”の使い方が理解できるようになりますよ♬
名詞節の”If”と副詞節の”If”の違いを見てみよう
文の中で”If”を含んだ節を見つけた時、それが名詞節か副詞節かをすぐ判断できるように、それぞれの違いを整理しておきましょう。
下の表にそれぞれの特徴をまとめました。
節の種類 | 訳し方 | 未来の内容の表現法 | 文頭の”If” |
名詞節の”If” | ~かどうか | 未来形を使って表現 | 文頭には来ない |
副詞節の”If” | もしも~なら | 現在形を使って表現 | 文頭に来てもOK |
これらの特徴を踏まえて、それぞれの違いを例文で見ていきましょう。
名詞節の例文
副詞節の例文
名詞節の場合、未来の話をするときは”If”の中は未来形を使います。
反対に、副詞節では未来の話をする場合、”If”の中の文章は現在形を使うので気を付けてくださいね。
ちなみに、過去の話をするときは名詞節・副詞節ともに過去形を使います。
名詞節としての”If”の文は、使える表現に制限があるので文のニュアンスが限られます。
大体の場合が、「~かどうか知りたい」「~かどうかわからない」というニュアンスなので、そのニュアンスにアンテナを張っておくとスムーズに見分けることができますよ^^
宝探し感覚で文章の中から名詞節の”if”を探してみてください♬
【練習問題】名詞節の”if”を極めよう
ここまで読んできた内容を練習問題でおさらいしてみましょう。
・May I ask if you will come here tomorrow?
・the question is if he will accept it.
・If the weather will be fine is not important.
・I want to know if she has a dictionary.
・I’m not sure if he can do it.
解答は完了しましたか?
では答えを見ていきましょう!
・May I ask if you will come here tomorrow?
《解答》
名詞節として使える。
《日本語訳》
明日ここに来るかどうか伺ってもよろしいですか?
《解説》
この文は、文の途中に”If”が来ています。
主語は”I”なので”If”以下の文が主語でないことがわかります。
この文で”If”は”ask”の対象を示す目的語的な役割を果たしています。
そのため、この文では”If”を使ってOKと考えられます。
・the question is if he will accept it.
《解答》
名詞節として使えない。
《日本語訳》
疑問点は、彼がそれを受け入れるかどうかだ。
《解説》
日本語訳は「~かどうか」となっています。
ただ、問題は文の形です。
この文は”The question”を説明するのに”if he will accept it”を使っています。
“The question”と”if he will accept it”をイコールで結ぶことができる関係ですね。
こういう関係の場合、”If”を使うことはできません。
代わりに”Whether”を使いましょう。
《正しい文》
・the question is whether he will accept it.
・If the weather will be fine is not important.
《解答》
名詞節として使えない。
《日本語訳》
天気が良くなるかどうかは重要ではない。
《解説》
この文では”If”が文頭に来て主語の働きをしています。
名詞節の”If”を文頭に持ってきて主語の働きをさせることはできませんので、誤りです。
《正しい文》
・It is not important if weather will be fine.
または
・Whether the weather will be fine is not important.
・I want to know if she has a dictionary.
《解答》
名詞節として使える。
《日本語訳》
私は、彼女が辞書を持っているかどうか知りたい。
《解説》
日本語の訳は「~かどうか」となっています。
“If”の位置は文の中盤にありますね。
文中での役割は”Know”の対象を示す目的語的な働きをしています。
全ての条件をクリアしているので名詞節の”If”を使ってOKと言えます。
・I’m not sure if he can do it.
《解答》
名詞節として使える。
《日本語訳》
私は、彼がそれをできるかどうか明確にはわかりません。
《解説》
日本語訳は「~かどうか」となっています。
“If”の位置は文の中盤にあります。
“not sure”というのは形容詞ではありますが、これで”わからない”というようなニュアンスがあるります。
“If he can do it”は”not sure”の対象を示しているので、目的語的な働きと考えてOKです。
全ての条件をクリアしているため名詞節の”If”を使ってOKと考えられます。
・Please call me if it rain this afternoon.
・I would like to know if you will join the party.
・It is unclear if we can go there.
・If he pass the exam, he will be a teacher.
・I wander if he returned key to our teacher.
・Please call me if it rains tomorrow morning.
《解答》
副詞節
《日本語訳》
明日の朝雨が降ったら、私に電話してください。
《解説》
この文の判断基準は、”If”内の文の時制です。
“tomorrow morning”と、未来のことを話しているにもかかわらず動詞の形が現在形となっています。
これは、副詞節の”If”の大きな特徴です。
日本語に訳すと「もし~なら」となるのも決め手になりますね。
「もし~なら」と訳すものは副詞節です。
・I would like to know if you will join the party.
《解答》
名詞節
《日本語訳》
私は、あなたがそのパーティーに参加するかどうか知りたいです。
《解説》
“if”内の文に未来形を使っているので名詞節と考えられます。
文内の役割を見ると、”know”の対象として目的語的な働きをしていますし、”If”の位置も文の途中に来ていますね。
すべての条件をクリアしていることから名詞節と言えます。
・It is unclear if we can go there.
《解答》
名詞節
《日本語訳》
私たちがそこへ行けるかどうかは定かではありません。
《解説》
この文では、”If”の名詞節を主語にするため、文頭に形式主語の”It”を持ってきています。
名詞節の”If”は文頭に持ってくることができないため、形式主語を利用しています。
文の訳も「私たちがそこへ行けるかどうか」となっています。
・If he pass the exam, he will be a teacher.
《解答》
副詞節
《日本語訳》
もし彼が試験に合格したら、彼は教師になる。
《解説》
文頭に”If”が来ているので副詞節と判断できます。
“If”内の文が未来の話をしているのに現在形なのもポイントです。
日本語の訳も「もし~なら」となっていますね。
・I wander if he returned key to our teacher.
《解答》
名詞節
《日本語訳》
私は、彼が先生に鍵を返したかどうかが気になっている。
《解説》
“If”は文の中盤にあり、”wander”の対象を示す目的語的な働きをしています。
日本語も「~かどうか」と訳せるので名詞節と判断できます。
何問正解できましたか?
正解数が少なくても、これから少しずつ覚えていけば大丈夫★
まずはこの練習問題を完璧にできるようにしていきましょう^^
【最後に】名詞節の”If”は基本ルールがわかれば使いやすい
いかがでしたか?
今回は、”If”を名詞節で使うときのルールをご説明しました。
“If”を名詞節で使う場合や、”If”を含んだ文がどういう役割をしているか知りたい場合は、次のルールを意識してみてください^^
- 「~かどうか」と訳せる文になる
- 主に目的語として使う(たまに主語として使う場合もある)
- 主語として使う場合は形式主語を使う(文頭に”If”を持ってこれない)
名詞節の”If”は上記のように使い方に制限があるため、作れる文章が限られてきます。
ある程度例文を見ていくと「こういう感じが名詞節か…」と、だんだんわかってくるのでありがたい(*’ω’*)
使い方のパターンが限られてくるので、比較的文の中から見つけ出しやすいと思います。
まだ慣れていない人も、ここに記載してある練習問題を納得がいくまで何度も解いてみてください♬
文法を理解するための地道な努力を続けた人は、その後の英語力の成長スピードがとても速くなります。
一つ一つの知識を大切にしながら進んでいきましょう♬
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