これから大学受験を控える高校生にとっては衝撃的なニュースが飛び込んできました。
TOEICが2021年から始まる大学入試共通テストに参加しないことを発表したのです。
急な方針転換で驚いた人も多いと思いますので、参加辞退の理由や今後利用できる資格についてまとめました。
TOEICを大学入試で利用できない。急な方針転換の理由
TOEICは、2021年1月から始まる大学入試共通テストに参加表明をしていましたが、2019年7月2日に参加を撤回することを発表しました。
現在の大学受験で利用されている、「大学入試センター試験」の後継となる試験。この、大学入試共通テストの目玉は英語のテストで、民間の外部試験のスコアを利用する事になっている。
大学入試共通テストのイメージ
撤退の主な原因は、試験日程が折り合わなかったことの様です。大学入試共通テストは、「リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング」テストを評価の対象にしています。
そして、これらのテストを1時期に受験することを原則としています。
TOEICは「リスニング・リーディング」と「ライティング・スピーキング」の試験が別日に設定されていて、試験結果の送付にもバラつきが出ます。
試験日と結果送付にバラつきが出ることが今回の問題になったようです。
TOEICはビジネスマンや就活を目指した大学生が多く受験するので、今回の大学入試共通テストのために日程を大幅に変更すると社会人や大学生の受験者への不利益が大きいと判断し、参加を取りやめたそうです。
TOEICは、以下の様に発表しています。
既にご報告しておりました通り、TOEIC L&RおよびTOEIC S&W(以下、あわせて、TOEIC Tests)は、2018年3月26日付で独立行政法人大学入試センターの本システムの参加要件をすべて満たしていることが確認されておりました。
その後、当協会では、大学入試センターと協定書の締結に関する協議を行うとともに、2020年4月からの本システム運用開始に向け、所要の準備を進めてまいりました。
TOEIC Testsは4技能を測定できる試験ではございますが、TOEIC L&RとTOEIC S&Wが別々に実施される形態となっております。本システムへの社会的な要請が明らかになるにつれ、それらに対応するためには、受験申込から、実施運営、結果提供に至る処理が当初想定していたものよりかなり複雑なものになることが判明してまいりました。このため、現時点において、協定書締結に向けた大学入試センターとの協議が完了しておらず、当協会として本システム運用開始において責任をもって各種対応を進めていくことが困難であると判断いたしました。
これ以上意思決定時期を遅らせることで、受験者の皆様をはじめ、保護者、学校関係者の皆様にご迷惑をおかけしないように、当協会といたしましては、「TOEIC L&RおよびTOEIC S&Wの大学入試英語成績提供システムへの参加申込を取り下げる」との判断に至りました。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
参照:https://www.iibc-global.org/iibc/press/2019/p119.html
TOEICは大学生にとって必須と言っていいほどポピュラーな試験なだけに、高校からTOEIC対策ができるチャンスが無くなってしまうのはとても残念ですね。
TOEICが「リスニング・ライティング」「ライティング・スピーキング」に分かれているのは周知の事実のはずですよね。
文部科学省はなぜ参加要件を満たしていると判断してしまったのでしょう…?
受験を控えた生徒が不安にならないようにわかりすく盤石な制度を確立してもらいたいものです(´;ω;`)
大学入試共通テストで使用できる英語試験は7つ
TOEICが大学入試共通テストに参加しないと発表したことにより、大学入試共通テストで利用できる民間資格は7つになりました。
- 英語検定
- ケンブリッジ英語検定
- GTES
- IELTS
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
上記の検定も、今後の協議次第では離脱するものが出てくるかもしれないので、引き続き注目して、最新情報をお届けします。
上記試験のうちでもっとも知名度がるのは「英検」「TOEFL」「IELTS」です。
「英検」「TOEFL」「IELTS」のどの試験を受けるか迷っている人はそれぞれの特徴を比較した記事がありますので参考にどうぞ^^
生徒への影響は?
生徒への影響としては、以下の2つが考えられます。
- 2020年4月~12月のTOEICテストに向けて勉強していた生徒
- 2019年の試験結果を2021年の共通試験に反映できる特例措置を利用する生徒
共通試験に利用する試験としてTOEICを考えていた生徒は1.8%と多くはないものの、人数にすると2万人ほどになるので決して無視できる人数ではありません。
これ以上こういった試験内容の変更が無いよう試験運営側には早急に運用ルールを確定してほしいですね。
また、特例措置を利用しようとしていた人にとっての影響もあります。
共通試験原則2021年1月が初回導入で、原則としては2020年4月~12月に受けた試験を結果として反映します。
ただ、以下に当てはまる人は2019年度の試験結果を2021年1月の共通試験に利用できます。
- 非課税世帯であるなど経済的に困難な事情がある場合
- 離島・へき地に居住または通学する場合
上記に人たちが既にTOEICのスコアを取っていたら…それが無効になってしまうのはかなり不利益ですよね。。。
この点に関して、文部科学省の回答は、「不利益の無いようにする」というものでまだ明確な指針は打ち出されていないようです。
回答は11:50から始まります。
TOEICの参加辞退が決まって間もないので無理もないかもしれませんが、早急に方針を打ち出してほしいというのが正直なところですね。
特例措置を利用しようとしていた人は今後の文部科学省からの発表に注目しましょう!
こちらのサイトでも新情報を得られ次第記事を更新していきます。
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