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強調構文とは…It isで始まる文の読み解き方を徹底解説

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マナブ
マナブ
強調構文ってどうやって訳せばいいんだ?強調構文を見分ける方法も知りたい…

“強調構文”とは、普通の文の形から少し変化を付けることで強調したい内容を目立たせる方法です。

文章内で強調構文があるとき、うまく見つけられないと「どうしてこの文はこんな形になっているの…?どう訳せばいいの?」と混乱してしまうかもしれません。

この記事では「強調構文のつくり方」「強調構文の見つけ方」「強調構文と似ているけど違う表現」を紹介します。

文章の読解や英会話をスムーズにするために早速チェックしていきましょう♬

強調構文とは…It is~ thatの正しい使い方を紹介

It is ~ thatは、次の形で表現します。

it is ~ thatの使い方

it is “強調したいもの” that “残りの文”

例えば、以下のような文になります。

It is the bag that I wanted to buy.

私が買いたかったのは、そのバックです。

普通の文なら”I wanted to buy the bag.; 私がはそのバックが買いたかったです。”となるところを、あえて”the bag”を前半に持ってくることで強調しているのです💡

このような強調構文にはいくつかルールがあるのでここから詳しく見ていきましょう(^^)/

強調構文の基本ルール

It is ~ that の形で、すべてが強調できるわけではありません。

It is ~ thatで強調できるものはこちらです。

It is ~ that で強調できるもの
  • 主語
  • 目的語
  • 副詞
  • 副詞句/副詞節

“It is ~ that”で強調できるもののなかに、形容詞と動詞が入っていませんね。

形容詞は”very“を付ければ強調されます。

  • very hot
  • very sweet
  • very tasty

などなど。

“very”以外にも”so”や”totally”といった副詞を形容詞の前に付けることで強調できます。

わざわさIt is ~ that  表現をする必要がありません^^

動詞も別の方法で強調します。

動詞の強調は記事後半でご紹介しますね♬

次からは、「主語」「目的語」「副詞」「副詞句」を強調する例文を見ながらイメージを強化していきましょう!

強調構文の例文

基になる例文

I honestly tell  the truth in the conference room.

《日本語訳》

私は、会議室で正直に真実を伝える。

この例文の構造を見ていきましょう。

例文の構造

主語:I

動詞:tell

目的語 : the truth

副詞:honestly

副詞句:in the conference room

動詞はit is ~ that で強調できないので、「主語」「目的語」「副詞」「副詞句」を強調した構文を作ってみます(*’▽’)

主語を強調した構文

It is I that tell the truth honestly in the conference room.

《日本語訳》

会議室で彼に正直にその真実を伝えたのは、私だ。

目的語を強調した構文

It is the truth that I tell honestly in the conference room.

私が会議室で彼に正直に伝えたことは、その真実だ。

副詞を強調した構文

It is honestly that I tell the truth in the conference room.

《日本語訳》

私は、会議室で彼にその真実を伝えたのだが、それはとても正直なものだった。

※少し文としておかしい感じがしますが、副詞もこのようにit is ~thatで強調可能です😁

副詞句を強調した構文

It is in the conference room that I tell the truth honestly.

《日本語訳》

私が彼にその真実を正直に伝えた場所は、その会議室だ。

いかがですか?

日本語に訳す時はだいたい、「~なのは、”○○”だ。」と訳すとしっくりきます^^

強調構文の特徴

「主語」、「目的語」を”it is ~ that”の形で強調すると、that以下の文が不完全になります。

例文を見てみましょう。

主語を強調した構文

It is I that () tell him the truth honestly in the conference room.

→that 以下の文で主語が抜けているので、誰が伝えたのかわからない

 

目的語を強調した構文

It is the truth that I tell () honestly in the conference room.

→that以下の文で、目的語が抜けているので何を伝えたのかわからない

副詞や副詞句は、もともと完全な文に追加で付けるものなので、that以下の文も不完全にはなりません。

主語や目的語になり得る名詞がit is ~ that で囲われている場合、that以下をチェックすることで強調構文であることが判断できます^^

強調構文と似た表現で、it is ~ that を文頭に持ってくる「形式主語」と見分けるのに便利な知識です👌

マキ
マキ
形式主語の場合、it is ~ thatで囲えるのは名詞か形容詞だけだから、副詞や副詞句などが囲われていたら強調構文だと考えてOKだよー!

形式主語については記事の後半で解説しているのでそちらとあわせてチェックしてみてください(*´з`)

It is that 以外の強調構文

特定の内容を強調する表現は、It is ~ that構文の他にもあります。

動詞の強調

動詞の前に”do/does”をつける

※過去形なら”did”

動詞の強調の例文

I do like playing basket ball.

《日本語訳》

私はバスケをするのがすごく好きです。

I did check whether the door was closed.

《日本語訳》

私はドアが閉まっているかどうか、絶対に調べた。

「それ、絶対にやったよ!」という時なんかに便利な表現です^^

続いて、疑問詞を強調する表現をご紹介します。

疑問詞の強調

疑問詞の後に、”on earth / in the world”を付ける

動詞の強調の例文

Why on earth you didn’t come to the conference?

《日本語訳》

一体なぜ君は会議に来なかったんだ?

What in the world did she send me?

《日本語訳》

彼女は一体何を私に送ったんだ?

「地球」とか、「世界」とか、なんだか壮大な感じがしますね(笑)

一体全体どうして?何を?といったまったくもって疑問だ!というニュアンスを表すのに使えます^^

強調構文と見分けがつきにくい表現

It is ~ that の強調文と似ている表現で、「形式主語」というものがあります。

形式主語は、本来の主語が長い場合に形式的な主語(It is)を置いて、本来の主語を後ろに持ってくる方法です。

英語は、結論をすぐに伝えるのが良いとされているため、長すぎる主語は結論を伝えるのが遅くなる、かっこよくない文になります。

そのため、短い形式主語を文頭に持ってきて、本当の主語を後ろに移動させるのです💡

形式主語の特徴は次の2つです。

形式主語の特徴
  • “It is” の後に来るのは名詞と形容詞のみ
  • that以下は完全な文になる
  • It is ~の後は”that”以外にも”to + 不定詞”や”動名詞”など、様々な形が来る
    文の後半が”that ~”出ない場合は形式主語だと判断しやすいので、今回は後半が”that ~”となっている文を紹介していきます👍
形式主語の例文

It is sad that you couldn’t join this event.

《日本語訳》

あなたがそのイベントに参加できなかったのは悲しい。

It is a big problem that she rejected this proposal.

《日本語訳》

彼女がその提案を断ったのは大きな問題だ。

↑の2つの例文は、”It is~ that”の強調構文と形がすごく似ていますよね。

強調構文か形式主語かを判断するには2つのチェックポイントがあるので、それを確認してどちらにあたるのか判断してみてください^^

形式主語の特徴
  1. It is の直後が副詞や副詞句/節の場合 ⇒ 強調構文
  2. It is の直後が名詞や形容詞の場合 ⇒ that以下の文をチェック
    →that以下が不完全な文なら強調構文
    →that以下が完全な文なら形式主語

今回の例文を見てみると、that以下は…

you couldn’t join this event.

欠けている部分の無い完全な文になっていますね。

よって、長い主語を後半に持ってくるための形式主語だと判断できます。

ここまで、いろいろな表現を紹介してきました。

ここからは、練習問題で今回の内容を頭に定着させていきましょう(^^)/

練習問題

練習問題①:強調構文か形式主語か当ててみよう!

つぎの文は、強調構文か形式主語か判断してみてください^^

  1. It is He that went to Taiwan last month.
  2. It is hard that you solve the problem without any help.
  3. It is near from Osaka that I’ ll move next week.

いかがですか?

判断できたら解答へ進んでいきましょう^^

 

 

練習問題①:解答

つぎの文は、強調構文か形式主語か判断してみてください^^

  1. 強調構文
  2. 形式主語
  3. 強調構文

《解説》

①:that~の文に主語が抜けているので強調構文と判断できる

日本語訳:先月台湾に行ったのは、彼だ。

②:that~の文が完全な文になっているので形式主語と判断できる

日本語訳:助けなしでその問題を解決するのは難しい。

③:It is の後が副詞句になっているので、強調構文と判断できる

日本語訳:私が来週引っ越すのは、大阪の近くだ。

練習問題②:強調構文を作ってみよう!

指定された単語を強調する文を作ってみてください^^

  1. I gave her the list of customer.
    herを強調
  2. I know that you are talented
    knowを強調
  3. Why do they come so late every time?
    whyを強調

文は作れましたか?

それでは解答を見ていきましょう。

練習問題②:解答

指定された単語を強調する文を作ってみてください^^

  1. It is her that I gave the list of customer.
  2. I do know that you are talented.
  3. Why on earth( in the world) do they come so late every time?

《日本語訳》

①私が顧客リストを渡したのは、彼女だ

②私はあなたが才能あることをよーく知っています。

③いったいなぜ彼らは毎回来るのが遅いんだ??

いかがでしたか?

問題を通して情報は整理できたでしょうか。

わからない問題があった場合は、記事の内容に戻ってチェックしてみてくださいね(*’▽’)

【最後に】強調構文が分かると英語表現に彩が加わる!

今回は、”It is ~ that”の強調構文を中心に、いろいろな強調構文や、強調構文に似た表現をご紹介しました。

特定の内容を強調する表現を知っておくと、いつもの英語表現に少し変化を付けることができますよね😁

毎回同じ言い回しではなく、たまにはこんな強調表現を使ってみるのも面白そうです。

文章読解するときも「このit は何を指しているんだ…?どうして急に出てきたの?」なんて迷わなくて済むので安心です^^

例文や練習問題を何度も見返すと、強調表現のルールが頭に定着してくるはずなのでトライしてみてください(*’▽’)

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