今日は英語文法の基本ルール、5文型をわかりやす~く解説していきます!
英語の5文型って、難しそうで遠ざけている人も結構いるのではないでしょうか?
それ、かなりもったいないです!
なぜなら5文型は英語の根幹。理解するために絶対必要な基本ルールだからです。
ルールを知らずにサッカーができないように、ルールを知らずに英語をマスターするのはとっても大変だと想像がつきますよね…。
英語の基本構造である5文型を理解し、英文法を身近にしていきましょう😉
- 英語の5文型、それぞれの特徴と使い方
- 英語の5文型を知っておくと便利な理由
- 英語の5文型を頭に定着させるコツ
今回は、5文型をわかりやすく解説するために次の参考書とサイトを参考にしました!
このサイトの参考文献
英語の5文型を構成している要素を解説
英語の5文型は次の4つの要素からできています。
- S(Subject/主語)
- V(Verb/動詞)
- C(Complement/補語)
- O(Object/目的語)
そしてもう1つ覚えておきたいのがM(Modifier/修飾語)です。
Mは5文型には含まれません。
なぜかというと、Mは文の核の意味を把握するうえでは必要ない存在なんです。
こういうとなんだか切なくなっちゃいますけど…。事実ですので仕方ない(‘ω’)
Mは文の核の意味に影響を与えないため、文型を把握するときには()でくくって除外して考える必要があります。
それでは、5文型のメインであるS/V/C/O/Mの役割を見ていきましょう👀
役割
「~が歩く」「~は便利だ」といった文の”~”にあたる部分。
★文の主役★
特徴
- 名詞や名詞のカタマリ(句/節)が主語になる
- ほとんどの場合文の頭にくる
- 英語の場合主語を省略することはほとんどない
役割
文の主役がしたこと、なっている状態を表す。
「私が走る/I run 」という文の、”走る” という部分。
特徴
★「走る」などの一般的な動詞以外に、英語にはbe動詞がある★
日本語では「この花はキレイだ。」という文章に動詞は存在しない。
でも英語では、”this flower is beautiful.”と表現し、isというbe動詞が存在する。
役割
主語や目的語の説明をする。
「私は医者になった/ I became a doctor」の、”doctor”が補語にあたります。
「医者」とは”私”の職業です。
主語である”私”の説明をしているので補語と考えられます。
特徴
名詞や形容詞、または名詞/形容詞の塊(句/節)が補語になる。
役割
主語が行う動作の内容や、動作を行う相手を表す。
「私は駅に着いた/I arrived at the station 」の”駅”にあたる。
”どこに到着したか”という、動作の内容を説明している。
特徴
名詞や名詞のカタマリが目的語になる。
※「句」や「節」という言葉が全く分からないという人のために、こちらの記事で詳しく説明しています。
【英語の5文型】それぞれの特徴と見分け方
各文型で使われる動詞の意味・役割はある程度決まっています。(第3文型以外…)
それぞれの文型で使う動詞の意味を知っていれば、動詞の単語を覚えていなくても大体の意味を把握できちゃうわけです。
かなり便利ですよね。
それぞれの文型で使う動詞の意味・役割を見ていきましょう。
第1文型(SV)=「いる・動く」
第2文型(SVC)=「S=C(動詞を”=”で置き換えられる)」
※第3文型だけは、他にもたくさんの意味があります…… 第3文型(SVO)=「SがOに影響を与える」etc…
第4文型(SCOO)=「与える」
第5文型(SVOC)=「OにCさせる」「OがCだとわかる」
英文を読むうえで、覚えていない単語の意味がある程度わかるってこんなにありがたいことはありません^^
反対に、動詞の意味から使われている文型を導き出すこともできます。
ここからは、例文を見ながら各文型の形に慣れていきましょう。
【第1文型】:S+V /動詞の意味:「いる・動く」
第1文型は、”S+V“、もしくは”S+Vとそれを補足する修飾語(M)“でできています。
まずは例文を見てみましょう。
どの動詞も、「いる/ 動く」という意味をイメージできます。
他に第1文型で使われる動詞を見てみましょう。(参照:https://fromexperience.info/grm/segu88.html)
まずは、「いる」というイメージの単語です。
単語 | 意味 |
be | ある |
exist | 存在する |
live | 暮らしている |
stay | 滞在している |
reside | 居住している |
「動く」のイメージは、かなり広めで、一見すると「動く」と関係ないように思いますが、すべての単語が「元あった状態から変化している(状態が動いている)」と考えられます。
補足も併せて単語を確認してみてください。
「動く」という大枠のイメージを知っておくと、新しい単語を覚えるときに脳に定着しやすいので便利ですよ^^
単語 | 意味 | 考え方 |
go | 行く | 現在地から目的地まで”動く” |
come | 来る | もといた場所からこちらまで”動く” |
walk | 歩く | どこかへ移動する→”動く” |
run | 走る | どこかへ移動する→”動く” |
depart | 出発する | 目的地へ移動する→”動く” |
arrive | 到着する | もと居た場所からこちらまで”動く” |
start | 始まる | 現状と違う新しい状態になる→”状態が動く” |
begin | 始まる | 継続していた状態が変化する→”状態が動く” |
finish | 終わる | 継続していた状態が変化する→”状態が動く” |
end | 終わる | 継続していた状態が変化する→”状態が動く” |
grow | 成長する | もとの状態より良い状態に変化する→”状態が動く” |
decline | 衰退する | もとの状態より悪い状態に変化する→”状態が動く” |
increase | 増える | もとの状態より数や程度が増える→”状態が動く” |
decrease | 減る | もとの状態より数や程度が減る→”状態が動く” |
continue | 続く | 何かをし続ける→”動き続ける” |
last | 持ちこたえる | そのような状態であり続ける→”動き続ける” |
ちょっとこじつけ感がある部分もあるかもしれませんが、核の意味を理解していると英語を理解するスピードがグッと上がるので少し意識してみることをおススメします。
上で示した動詞には1つ大きな特徴があります。
それは、全て自動詞だということです。
そう、第1文型で使う動詞は全て自動詞なんです。
第1文型の特徴:自動詞のみを使う
自動詞は目的語を取りません。
自動詞の後には”前置詞(at/in/on など)+名詞のカタマリ“というような、修飾語が来ます。
例文を見ると、全て”前置詞+名詞のカタマリ“になっていますね。
この文の形を見れば「あ、これはS+Vの第1文型かな?」と推測できます。
文の形を紐解くことができると理解がスムーズになるので、長文を読む機会があるならぜひ探してみて読み解く練習をしてみてください★
【第2文型】:SVC/動詞の意味:「S=C」
第2文型は、動詞の後に形容詞や形容詞のカタマリまたは名詞や名詞のカタマリがきます。
動詞の後に形容詞が来たら、必ずSVCの第2文型と考えてOKです。
動詞の後に名詞が来る場合は、第2文型か第3文型かを判断する必要があります。
こういうときに、各文型で使われる動詞の意味や役割を知っておくと役立ちます。
第2文型で使われる動詞はどのような役割をするでしょうか?
「動詞を”=”で置き換えられる」でしたね。
つまり第2文型の文は、主語と補語を”=”で結んだときに意味が通るわけです。
例文を見てみましょう。
主語と補語を”=”で結んだときに、しっかり意味が通っています。
第2文型を見分けるポイント
- 動詞の後に形容詞や形容詞のカタマリが来る
→必ず第2文型(SVC) - 動詞の後に名詞や名詞のカタマリが来る
→Sと動詞の後の名詞を=で結んで意味が通る⇒”SVC”
◆He became a singer./ 彼は歌手になった
(“He = singer” で意味が通る)→Sと動詞の後の名詞を=で結んで意味が通らない⇒”SVO”
◆He bought a bag./彼はカバンを買った
(“He = bag” で意味が通らない)
【第3文型】:SVO「SがOに影響を与える」etc…
第3文型は、動詞の後に名詞や名詞のカタマリを取ります。
ちょっとやっかいなのは、第3文型だけは使われる動詞の意味を1つに絞れないところです。
そのため、次の2つを判断基準にしましょう。
第3文型を見分けるポイント
- 動詞を”=”で置き換えた時に意味が通らない
- 使われている動詞が他動詞
例文を見てみましょう。
動詞を”=”で置き換えた時、変な意味になりますよね。
まずはこの方法で第3文型を見分ける練習をするのがおススメです。
もう1つ第3文型の特徴は、他動詞を使うということです。
他動詞は、動詞のすぐ後に名詞のカタマリ(動名詞も含む)か、”To+動詞の原形”が来ます。
他動詞の後に来る”To+動詞の原形”は、名詞的用法と呼ばれるものなので、それも含めて名詞のカタマリと考えればOKです。
例文を見て、第3文型の特徴を確認してみましょう。
動詞の後には”名詞のカタマリ(to+動詞の原形の名詞的用法も名詞のカタマリ)”だけが来ていますね。
動詞のすぐ後に”with”や”in”といった前置詞が来ず、ダイレクトに名詞を持ってこられるのが他動詞です。
自動詞だと勘違いしやすい単語が結構あるので、下の一覧をチェックして気を付けてみてください^^
日本語訳 | 正しい表現 | 間違いやすい表現 |
Oについて議論する | discuss O | discuss about O |
Oと結婚する | marry O | marry with O |
Oに到着する | reach O | reach at O |
Oに似る | resemble O | resemble with O |
Oについて言う | mention O | mention about O |
第3文型は、「他動詞を使って、かつ、動詞を”=”で置き換えられないもの」と思ってもらえば見分けやすくなります^^
【第4文型】:SVOO(主語+動詞+目的語+目的語)
第4文型の核の意味は、「与える」です。
ほとんどの動詞が「与える」というキーワードから意味を推測できます。
例文を見てみましょう。
イメージがつかめてきましたか?
第4文型の形をとる動詞は限られているので、主要な単語は覚えておくとスムーズです。
第4文型で使われる主要な動詞
第4文型の表現 | 意味 |
give O1 + O2 | O1にO2を与える |
teach O1+O2 | O1にO2を教える |
tell O1+O2 | O1にO2を言う |
show O1+O2 | O1にO2を示す |
lend O1+O2 | O1にO2を貸す |
pay O1+O2 | O1にO2を払う |
cook O1+O2 | O1にO2を料理する |
buy O1+O2 | O1にO2を買う |
【第5文型】:SVOC(主語+動詞+目的語+補語)
第5文型の動詞は、次の2つの意味合いで使われます。
第5文型で使われる動詞の意味
- 「OにCさせる」
- 「OがCだとわかる」
第5文型では、CはOを補足説明します。
第5文型で注意が必要なのは、文中のV(動詞)の種類によって、補語の中で使われる動詞の形が変わることです。
具体的には、「動詞の原形」か「to+動詞の原形(不定詞)」のどちらかを利用します。
まずは第5文型の中で使われるV(動詞)の種類をチェックしましょう。
第5文型で使われるV(動詞)の種類
Vで使う動詞の種類 | 動詞の具体例 | 意味合い | C内の動詞の形 |
使役動詞 | make/ let/ have | ~させる | 動詞の原型 |
知覚動詞 | see/ hear/ feel/ etc… | ~だとわかる | 動詞の原型 |
それ以外の動詞 | tell/ ask/ allow etc… | ~させる | to+動詞の原型 |
使役動詞とは、「人に~させる」という表現をしたいときに使う動詞です。
おもに表の中の3つを使役動詞として使うので、その後の”C(補語)”内の動詞の形と一緒に頭に入れておくと便利です。
知覚動詞は、「見る/聞く」といった、文字通り知覚を使う表現です。
「~なのを見た/聞いた」といった表現に利用します。
この情報を踏まえて使役動詞と知覚動詞を使った例文を見てみましょう。
使役動詞を使った例文
知覚動詞を使った例文
使役動詞/知覚動詞以外の動詞も、大きな意味合いとしては「~させる」で変わりありません。
どんな動詞が使われるかまとめました。
使役動詞/知覚動詞以外の動詞の例
使役動詞/知覚動詞以外の動詞 | 意味 |
tell | ~するように言う |
ask | ~するようにお願いする |
advise | ~するように助言する |
cause | ~させる |
allow | ~することを許可する |
enable | ~することを可能にする |
これらの単語は”C(補語)”内の動詞の形が原型ではなく”to+動詞の原形“になるので注意が必要です。
例文を見てみましょう。
“C(補語)”内の動詞が原型のみなのか”to”を必要とするのか迷ったときは、次の3つで判断してみてください。
“C(補語)”内の動詞の形で迷った時のチェックポイント
- 使役動詞(make/have/let)を使っているかチェック
- “見る”、”聞く”、”感じる”‘、”味わう”といった、五感を使った表現を使っているかチェック
→どちらも当てはまらないなら”to+動詞の原形“の形を採用してみましょう。
最初のうちは少しルールが多くて戸惑うかもしれませんが、ちょっとずつ自分の中にインプットしていけばそこまで難しいものではありません。
今回紹介した動詞は頻出単語なので、英語の勉強をしていく中でかなりの数目にすると思います。
目にした時に文の形を意識してしっかり自分のものにしていってください★
英語の5文型を覚えるコツ
最後に、理解した5文型をしっかり覚えるためにできる練習をご紹介します。
5文型を覚えるためのオススメ練習
- それぞれの文型で使われる動詞の一覧や、動詞の後に来る単語のルールをまとめた一覧表を作る
- 短めの英文を読み、1文ずつ文の構造を分解する
- それぞれの文型の例文を自分で作ってみる
今回この記事でまとめたことや、参考書に書いてある代表的な単語や表現をまとめて一覧にすると頭が整理されます。
どれだけわかりやすく解説されたものであっても、ただ数回読むだけでは知識が脳にとどまらずに忘れてしまいがちです。
インプットしたものを自分なりの形でアウトプットすることで脳に知識を定着させましょう。
アウトプットするのがめんどくさいという人は、インプットの量を増やすのもありだよ。
アウトプットしない分、1日2回は5文型のまとめを読むとか、できる限りたくさんインプットしてみよう^^
頭の中で情報を整理出来たら、次は実際の文章でどのように5文型が使われているか探してみましょう。
文の構造を分解することを「精読」といいます。
精読をすると、安易に英文内の単語を読み飛ばすことなく丁寧に理解するクセが付くのでおススメです。
精読することで、5文型のリアルな使い方を知ることができるのでより5文型を身近に感じることができます^^
最後は覚えた単語や表現を使って実際に例文を作ってみると、自分の理解度をチェックできるのでオススメです。
5文型がしっかり頭に定着すると英語の理解力を底上げできますし、英文を作るときにスムーズに言葉を選ぶことができます。
英語初心者で英語の理解に時間がかかると感じている人ほど、日々触れる英語の中で文型に意識を置いてみるといいかもしれません♬
【最後に】英語を素早く理解するために、まずは文型をしっかり理解しよう^^
いかがでしたか?
今回は英語の5文型の特徴と見分けるポイントをお伝えしました。
全てをいっぺんに覚えるのは難しいと感じるかもしれませんので、「まずは第1文型を探してみよう」といったように少しずつステップアップしてみてください^^
文型を意識して英語に触れると、丁寧に理解するクセが付きます。
英語初心者のうちから内容を大雑把にしか把握しないことに慣れてしまうと近いうちに英語力が伸びない壁にぶつかってしまいます。
英語の理解力がまだ高くないうちだからこそ、丁寧に構造や内容を理解する習慣をつけてみてくださいね♬
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