確かによく出てくるよね^^;
「節」と「句」は、英語を勉強するうえでは絶対に知っておいた方が便利だから、今からしっかり説明するね!
英語を勉強していると「これは名詞句だから~」とか、「副詞節が来るときは~」という解説を読むことがありませんか?
そもそも「句」や「節」の意味が分かってないとこういう解説って理解するのが難しいですよね…。
そこで今回は初心者さんの今後の英語学習に役立つよう、「節」「句」を丁寧に解説していきます。
- 節と句とは何か
- 節と句、それぞれの特徴
- 節と句を使った例文
- 節と句の見つけ方
【節と句】英語の理解度を上げる2つの違いを解説
「節」と「句」とは、「1つの役割を果たす2つ以上の単語の組み合わせ」のことを言います。
この言葉だけだとイメージがしずらいかもしれませんので、さっそく例文を見ていきましょう。
歌を歌うことは簡単だ
To sing a song is easy.
子の例文の構造は以下の図の通りです。
この文の主語は、「歌を歌うこと」ですね。
「歌を歌うこと」を表現する英語は「To sing a song」です。1単語では表現しきれません。
今回の場合、「To/sing/a song」という3つの単語を合わせて、「歌を歌うこと」という1つの主語を作り出したわけです。
このように、何かしら1つの役割を果たす複数の単語のカタマリのことを「節」/「句」と呼びます。
では、「句」と「節」の違いは?となりますよね。
節と句を見分けるポイントはとてもシンプルです。
1つの役割を持つ単語のカタマリのなかに「主語(S)+動詞(V)」が含まれているかどうかをチェック
《節》
カタマリのなかに「主語+動詞」が有る
《句》
カタマリのなかに「主語+動詞」が無い
実際に例文を見てみましょう。
節を使った例文
句を使った例文
節の場合は、単語のカタマリの中に「主語+動詞」が入っていますね。
次のトピックからは、「節」と「句」のそれぞれの利用方法についてもっと詳しく説明していきます。
「節」や「句」について、より理解が深まるので必見です★
※どうしても「主語+動詞」を見つけるのが難しい、ピンと来ない、という人がいたら、ひとまず次のポイントをチェックしてみてください。
「名詞→動詞」の順番で単語が並んでいる箇所が2つあるかどうか
例えば「he」→「work」などです。
「名詞→動詞」の順で単語が並んでたら、それは「主語+述語」の関係になっている可能性が高いです。
「主語+述語」が文中に2つあるなら、文内に「節」があると判断できます。
節の使い方3種類を例文付きで解説!
節は、使い方によって3つの種類に分けることができます。
- 名詞節
- 形容詞節
- 副詞節
この3つの違いが分かると長い文章でも役割ごとに区切りやすくなるよ。
役割ごとに正しく区切れると、文の内容も理解しやすいからかなり便利★
次から、1つずつ見分け方のポイントを解説していきます^^
1.名詞節の見分け方と例文
名詞節は、その名の通り、文の中で名詞の働きをします。
名詞節を見分けるポイントは次の3つです。
- 「~な人」「~(という)こと」「~なもの」のように語尾を名詞の形で訳すことができる
- 文中で「主語」「補語」「目的語」の役割を果たしている
- 名詞節を省略すると文の意味が通らなくなる
例文でどのように名詞節が使われているか見てみましょう。
名詞節の例文
「知っている」という動詞の対象となる内容(目的語)を”that”以下の文で表現しています。
この、”that”以下の単語のカタマリを名詞節と言います。
名詞節を利用する表現は”that”を利用したもの以外にもいくつかあります。
どんな表現が有るか見ていきましょう。
“What”を使った名詞節
I don’t remember what you said.
あなたの言ったことを覚えていない。
私は、「~(する/した)こと/もの」と訳すことができる。
複合関係詞(whenever/whoever/whatever/wherever)を使った名詞節
Whatever you buy is always expensive.
なんでもあなたが買うものはいつもとても高価だ。
「あなたが買うもの」と、最後が名詞の形になっている。
他の表現でも、「いつでも~な時」「誰でも~な人」と訳すことができる。
間接疑問文(who/where/if/whether etc…)を使った名詞節
I’m not sure whether he will come tomorrow.
明日彼が来るか(どうかということが)わからない。
わたしは、自然な日本語訳をすると「~こと」という部分が隠れるが、実際の内容を見ると「~かどうかということ」と名詞で終わる。
名詞節というのがどのように使われているかイメージが付きましたか?
もし名詞節が省略されていたら、「何がわからないの?」「何を覚えていないの?」とすごく気になる文になりますよね。
「名詞節を省略すると、文として意味が通らない・成り立たない」というのが大きな特徴です。
2.形容詞節の見分け方と例文
形容詞節は、文の中にある大切な名詞を詳しく説明する役割を持っています。
形容詞節を見分けるためには次のポイントをチェックしましょう。
- 名詞のすぐ後から節が始まっている
→名詞を説明する働きがあるので、形容詞節の前には必ず名詞(代名詞)がある
形容詞節を作るためには、「関係代名詞」と「関係副詞」を使用します。
それぞれを使った例文を見ていきましょう。
関係代名詞を使った形容詞節
関係副詞(where/when etc…)を使った形容詞節
「関係代名詞」と「関係副詞」が名詞とその後の補足情報をつないでいるのがわかります。
このように、「関係代名詞」や「関係副詞」を使って名詞(代名詞)を説明する働きを持つのが形容詞節です。
3.副詞節の例文と使い方
副詞節は、文中の動詞や、文全体の説明をします。
副詞節を見分けるポイントはこちらです。
- 動詞や副詞の後に続くことが多い
- メインの文と、カンマで区切られていることが多い
- メインの文全体を説明している場合も多いので、明確にどこを説明しているか掴みずらいときがある
副詞節を作るには、「複合関係詞(Wherever/Wheneverなど)」と「従属接続詞(if/ when/beforeなど)」を利用します。
それぞれの例文を見ていましょう。
複合関係詞を使った形容詞節
表の日本語訳はかなり直訳的に訳しました。
実際は、「疲れたと感じたらいつでも座ってくださいね。」といったニュアンスです。
従属接続詞を使った形容詞節
2つ目の例文は、メインの文である”He was 5 years old”全体の詳細を説明しています。
こういう場合、どこを明確に説明しているというかちょっと悩みますよね。
明確にこの名詞を説明しているんだ!と思えない場合は「副詞節かな?」と考えるのがおススメです。
「節」のそれぞれの使い方がわかると、ややこしい文を分解して理解することができるようになります。
これができるようになると長文読解のストレスが大きく軽減できるのでぜひマスターしてみてください★
記事の最後に練習問題も用意しています。
多くの文に触れるとそれだけ理解力が増すのでぜひお試しを^^
次は「句」についての説明です!
「句」までマスターしたら文章の解読はさらに楽になります。
進んでいきましょう!
節の使い方3種類を例文付きで解説!
記事の冒頭でも説明した通り、「句」は「主語+動詞」という形をとらず、文の中で1つの役割を果たす単語のカタマリです。
「句」も、「節」と同じように使い方によって3つの種類に分けることができます。
- 名詞句
- 形容詞句
- 副詞句
節と同じように、それぞれ「名詞」「形容詞」「副詞」としての使い方が有ります。
さっそくそれぞれの見分け方をチェックしていきましょう。
名詞句の見分け方と例文
名詞句は、名詞節と同じように文中で「主語」「目的語」「補語」の働きをします。
訳し方も、「~ということ」もしくは最後が名詞で終わるような訳し方ができます。
名詞句は次の2つの方法でつくられます。
- To+不定詞(動詞の原形)
- 動名詞(動詞をingにして名詞化したもの)
早速例文を見てみましょう。
To+不定詞を使った名詞句
動名詞を使った名詞句
内容としては同じでも、表現方法に違いがあるのがわかります。
“My hobby is watching movies”とすることもできますね。
この場合、”watching movies”は補語の働きをします。
形容詞句の見分け方と例文
形容詞は、文中の名詞を説明する役割を持っていましたね。
形容詞句でもその役割は同じです。
形容詞句は次の3つの方法でつくられます。
- 前置詞+名詞(代名詞)
- to+不定詞
- 分詞(opening/openedのように動詞を形容詞化したもの)
3つの方法を使った例文を見ていきましょう!
前置詞+名詞を使った形容詞句
To+不定詞を使った形容詞句
分詞を使った形容詞句
例文を見てもらうとわかるように、形容詞句は名詞を後ろから修飾します。
名詞の後ろにくっついて、その名詞を説明しているカタマリを見つけたら「形容詞句」かな?と思ってみてください^^
“small cat” “sweet memory”みたいにね♬
副詞句の見分け方と例文
副詞句は、動詞・形容詞・副詞を修飾します。
名詞を修飾するのが形容詞で、それ以外修飾するものは副詞と考えればOKです。
副詞節は次の3つの方法で作られます。
- 前置詞または副詞+名詞(代名詞)
- to+不定詞
- 分詞構文(分詞を使ってメインの文を説明する)
分詞構文とは、本当は「主語+動詞」のある文を省略して「句」の形にしたものです。
主に書き言葉で使われます。
分詞構文を知らない人は、「ふーん、そんな文のつくり方もあるんだ」という程度で見てもらえれば大丈夫です。
「副詞句」がどのようにメインの文と絡んでいくかに注目して見てみてください^^
それぞれの例文を見ていきましょう。
前置詞または副詞+名詞(代名詞)を使った副詞句
To+不定詞を使った副詞句
“to+不定詞”を使った表現は、形容詞句でも出てきましたね。
しかも、訳し方が”~するため”というのも同じです。
見分けるポイントは、“to+不定詞”が説明している対象が名詞なのかそうではないのかです。
“to+不定詞”が名詞を説明していたらそれは形容詞節。
それ以外の、動詞や文全体を説明していたら副詞節と考えてください。
分詞構文を使った副詞句
副詞句はメインの文が行っている動作の説明をしているのがわかります。
副詞句は、名詞句や形容詞句よりも使われ方が多様で判別するのが難しいです。
なので、消去法を使って「名詞句と形容詞句以外は副詞句」と考えるのも効果的です。
名詞句と形容詞句をしっかり判別できるようになると自然と副詞句を見分けることもできるようになります★
【節と句の違い】理解を深める練習問題
練習問題を解いて、それぞれの違いをしっかり頭に定着させましょう!
次の例文は、節または句のどちらを使っているでしょう?
使われている種類もあわせて答えてみてください。(名詞節、副詞句 など)
1. We made birthday cake to celebrate his birthday.
2. Playing tennis is my hobby.
3.The handkerchief which he bought her is popular.
4.You can buy whatever you want.
5.When he saw this woman, he felt something special.
6.The boy holding a ball is my son.
7.Your wallet is under the table.
8.I told him that he should take off his shoes
9.I need new dress to wear my fiend’s wedding.
10.What I want is you.