TOEICパート1は、設問の英文が短いので簡単そうに思われますが、アナウンスが一度しか流れない上に、正解を文脈から推測することができないので結構難しいんです。
そこで今回は、TOEICパート1の正答率を上げるコツとして絶対に知っておきたい2つの文法知識をご紹介します。
この2つが理解できて聞き分けられると、一気にパート5のアナウンスが理解しやすくなるはずです♬
TOEIC パート1のコツは2種類の受動態をマスターすること
TOEICのパート1で、とてもよく出題されるのが、受動態の変形パターンです。
- 進行形+受動態
- 現在完了形+受動態
こういった文法を音声が流れた瞬間に理解できないと、意味を取り違えたり、混乱して内容を把握できなくなり、正答率が下がります。
パート1は、「知っているか・知らないか」がかなり正答率に影響します。
そのため、頻出の文法や単語をあらかじめ知っておき、アナウンスが流れたらすぐに理解できるようにしておくのが成功のカギです。
上の2つの受動態の変化形を見て、パッと英語の形が思い浮かびましたか?
思い浮かばなかった場合は、この記事でしっかり自分のものにしていきましょう!^^
進行形+受動態の構造
「進行形+受動態」は、日本語に訳すと「~されているところだ」という文になります。
◆「~されている途中だ」
→(例)パンは、陳列されている途中だ。
→まだ陳列している最中で、他にも陳列するものがあるニュアンス
「~されている」という動作が今まさに進行している状態を表したいときに使います。
上の例文は、いかにもパート5に出て来そうなシーンです^^
では1番大切なところ、「~されている途中だ」を英語で表現するための公式を見ていきましょう。
この公式が頭に入りやすいように、公式の考え方を説明します。
一般動詞は、displayを使って説明しますね(^^)/
まず、「~されている」という普通の受動態は作れますか?
“be+P.P”で普通の受動態ができるので、”is displayed”となります。
ここから、「~されている途中だ」という、途中/進行中の表現をプラスしたい。
普通の進行形は”be +ing”で表現します。
つまり、進行中だということを表現するには何かを”~ing”の形にする必要があるわけです。
では、何を”~ing”の形にしましょう????
“display”を”~ing”の形にしたらただの進行形になっちゃうし……。
そこで、ハッと気が付くわけです。
「普通の進行形」も「普通の受動態」もbe動詞を使ってるじゃん!と。
be動詞を”~ing”の形にして、進行中だってことを表現すればよくない!?
となるとつまり出来上がる形は…”be being displayed”だ!
これで無事、「~されている途中だ」という表現が完成しました✨
ちょっと長々と説明しましたが、難しいことはありません。
受動態の”be”と”P.P”の間に”being”を差し込めば、「~されている途中だ」という受動態の進行形の表現ができあがります。
◆「普通の受動態の”be”と”P.P”の間に“being”を差し込む!
(例)is being displayed
現在完了形+受動態の構造
「完了形+受動態」は、日本語に訳すと「~されてしまった」という文になります。
あえて完了している状態を強調するために少し不自然な訳になっていますが、ここで強調したいのは、その動作が既に終わっている(完了している)ということです。
◆「~されてしまった」
→(例)パンは、陳列されてしまった。
→全てが陳列されていて、もう並べるものはないニュアンス
「~されてしまった」という表現を作る英語の公式を見ていきましょう。
こちらも、一般動詞displayを使って考え方を説明していきますね(^^)/
まず、こちらも普通の受動態は”is displayed”ですね。
ここに完了形の表現を付け加えたい場合、”have”と”P.P”が必要になります。
進行形の時と同様、どの動詞を”P.P”の形にすればいいでしょうか??
ちょうど、受動態の形は”be動詞”+”P.P”なので、”P.P”の前にある”be動詞”も”P.P”にすれば”have”+”been(be動詞のP.P)”+”P.P”となり、”完了形”+”受動態”が完成します!
つまり、基本の受動態”be動詞+P.P”の前にhaveを付け、be動詞を”been”に変化させれば「過去分詞+受動態」が作れるというわけです。
◆「普通の受動態”be+P.P”の前に“have”を追加!
◆“be”をP.P形の”been”に変更!
(例)have been displayed
TOEIC パート1で2つの受動態を聞き分けるコツ
文法知識が整理されたところで、それぞれの受動態をどのように聞き分けるかを説明していきます。
注意するポイントを知ってからリスニング練習をした方が、やみくもにリスニング練習を繰り返すより効果的なので是非チェックしてみてください(*’▽’)
聞き分けるポイントはbe動詞の変化形
2つの受動態を聞き分けるポイントは、be動詞の変化形である、”being”と”been”です。
“have been P.P”と、”be being P.P”なんだから、”have”と”being”で聞き分けられると思うかもしれません。
でも、それは難しいのです。
現在完了形の”have” が、三人称単数形の”has”に変わり、受動態のbe動詞が”is”だったら…。
“he has…”と”he is…”の発音はとても似ています。
“has”も”is”そこまでハッキリ発音しないので、語尾の”…ズ”しか聞こえないことも良くあります。
なので、聞き分けは”being”と”been”の部分で判断しましょう。
2つの発音の違いについて次の項目で説明します。
beingとbeenの発音の違いを理解する
“being”と”been”の発音の違いを表にまとめました。
単語 | 音の主張度 | 聴こえる音 |
being | 強め | ビーイン |
been | 弱め | ビン または ベン |
“being”は、アナウンスの中で割とハッキリ聞こえてきます。
ただ、単語の最後の”g”は、「グ」とハッキリ発音されないので注意が必要です。
最後の”g”は、口を閉じて飲み込むように発音するので、ほぼ聴こえない音になります。
“been”は、”being”に比べてかなり軽く発音されます。
これ、かなり重要ポイントです。
“been”って、日本語発音だと、「ビーン」と読んでしまいますよね。
でもネイティブの発音は違います。「ビ」と「ン」の間に伸ばし棒はほぼ入りません。
そんなに重たく発音しないんです。
“been”を、「ビーン」と発音すると思っていると、”being”の発音である「ビーイン」が聞こえてきたとき、勘違いしてしまいそうじゃないですか?
だから、この2つの単語がネイティブにどう発音されているかをしっかり理解して聞き分けるのがとても大切なんです。
そうしないと、進行形の受動態なのか、完了形の受動態なのか混乱して内容についていけなくなってしまいます(;´・ω・)
大切なのでポイントを整理しておきますね。
◆聞こえてくる音は「ビーイン」
◆最後の”g”はほぼ聴こえない
◆アナウンスの中で割とハッキリ聞こえてくる
◆聞こえてくる音は「ビン/ベン」
◆軽めに発音されるのでアナウンスの中であまりハッキリ聞こえない
この2つの音の違いを意識して何度も練習していくと、最終的には意識せずとも「進行形+受動態」なのか「完了形+受動態」なのか掴めるようになります^^
まずは違いを知って、意識するところから始めてみてください(‘◇’)ゞ
【最後に】”being”と”been”を制してパート1の正答率を上げよう!
いかがでしたか?
今回は、パート1の正答率を上げるためのコツを紹介しました。
ネイティブの発音は、日本語読みで覚えているものとはずいぶん違います。
今回覚えた”being”と”been”以外にもそういった例はたくさんあるので、少しずつ慣れていきましょう!
あなたのTOEIC対策が少しでもはかどることを願っています😎
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